本日、東京都慰霊協会による東京大空襲遭難者慰霊大法要が都立横網町公園内の東京都慰霊堂で行われています。
東京大空襲は、今から69年前の1945年(昭和20年)3月10日、アメリカ軍によって行われました。
325機のB-29爆撃機による超低高度で夜間の焼夷弾による攻撃という空襲で、木造家屋が密集する下町の市街地と散在する町工場を焼き払う目的でした。
目標とされたのは、深川区(現在の江東区)、本所区(現在の墨田区)、浅草区(現在の台東区)、日本橋区(現在の中央区)、城東区(現在の江東区)、芝区(現在の港区)。
アメリカ軍は江戸時代の火災、関東大地震の被害の実態を検証し、木造住宅の密集する東京の下町が特に火災被害に遭いやすいことをつきとめていました。
火災の煙は成層圏まで達するほどで、その規模は常識を遥かに超えるものであったため、至る所で巨大な火災旋風が発生し、炎の竜巻が街中を襲い、道路は火の川と化しました。
また、火災から逃れるため隅田川や荒川に逃げた人もいましたが、焼夷弾のガソリンなどの油に引火した炎が水面を覆い、さながら「燃える川」と化しており、仮にうまく水中に入れたとしても、冬期の低い水温のために凍死する人々も多く、翌朝の隅田川・荒川放水路等では焼死・凍死・溺死者で溢れていました。
死亡、8万3793人
負傷者、4万918人
被災者、100万8005人
被災家屋、26万8358戸
この死亡者数には、早期に遺体が引き取られた者を含んでおらず、行方不明者も数万人規模で存在するため実数はこれより多いと考えらています。
(単独の空襲による犠牲者数は世界史上最大)
殉難者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
写真は東京都慰霊協会HPより
参考)wikipedia「東京大空襲」